9月になり、暑いとはいえ、そろそろ夏も終わり
大好きな秋へと季節は移っていきます
今年の夏は、素敵なお庭巡りから始まり、この夏は植物を通してのいろいろな出会いがあり、ふだん忘れがちな自然の中に生かされている自分というものを感じる夏でもありました
そこから、今まで見ていたぼんやりしていたものが、確信に変わったりするゆっくりとした大事な時間だったような気がします
その夏の初めに出会ったお庭、時間が少したってしまいましたが
写真をもう一度見返しているだけで嬉しくなってしまう思い出のお庭を
ご紹介させていただきます
6月に山中湖の美智子さんのお宅のオープンガーデンにお邪魔しました
お天気に恵まれ緑がまぶしく青空がきれいな絶好のお庭めぐり日和
前から、写真で拝見しては一度お邪魔したい、とあこがれていたお庭ですが
想像していたよりもさらにスケールの大きな、自然の中に溶け込んだお庭
左右に高い木々、足元には元気のいいシダが美しいアプローチを歩いていくと
素敵なブルーグリーンのおうちが見えてきます
一番手前に見える遠くから歩いていく目にも飛び込んでくる
とてもきれいなライムグリーン
こんなに大きなギボウシを見るのも初めて
もう、最初から大興奮
丹精込めて育てているバラはまだ今年は早いのだそう
見せていただくのはとっても素敵だけど
綺麗に咲かせるために手をかけて、
こんなふうに誘引していくのはどんなに大変なのでしょう
バラと一緒に私の大好きなベルテッセンも咲いていました
そして下を見ると、こちらも私の大好きなとても素敵な色のオダマキが・・・
こんな色は初めて見ました
お花もかわいいのですが、葉の色がとても綺麗で印象的な植物がたくさん
どの葉も花も、いつもみているものより、色が鮮やかに
そして瑞々しくとても勢いがあって大きいように思います
寒さが厳しいこの辺りでは、冬の間、じっと土の中で我慢していた植物は
春の訪れとともに一斉に芽吹き、ぐんぐん育つようです
だからこんなに生命力にあふれている感じが伝わってくるのですね
最初にみたあのギボウシも春の初めはなかったそう
この短期間であんなに育つんですね
本当にここの植物たちは生き生きしていて何とも言えないパワーが
こちらにまで充電されていくのがわかる感覚がするのです
このクレマティスも野性味あふれていて、パワーをくれる感じがしませんか?
お庭にはいったい何十種類のお花が植えられているのだろう、というほど
たくさんのお花をそだてていらっしゃいます
そして名前がわからないお花がいっぱい
こちらも何度も教えてもらったのに忘れてしまいました
アップで見ると、この一番手前の下がふっくらしたお花
やはり私はこういう草みたいな楚々とした花が好きです
今回、いろいろなお庭で見たゲラニウムもあんなにたくさん種類や色が
あることは初めて知り、ますます大好きになりました
美智子さんのお庭がすごいのはすべてがご主人とお二人で手作りだということ
木を切り倒して整地してもらったあと、ガーデナーが入って作ったお庭とかではなく、石を一つずつご自分たちでおいて道も作ってそこに植物をご自身の手で少しずつ植えていったのです
その様子がフォトブックになっているのを見せていただいて、ますます感激
この階段も一つずつ積み上げていっているんです
それが今はこのようになって
この薪小屋も手作り
お茶をいただきながらむこうに見える薪小屋もすてき
美智子さんのお宅でゆっくりさせていただいた後は
ほかのお宅のオープンガーデンに連れて行っていただきました
美智子さんは今年が初参加なのだそうですが、ほかのお庭は、この季節、
毎年オープンガーデンをひらかれているのだそうです
その一つに到着、と、車を停めたところはなんだか見覚えがある
なんとなんと懐かしい、昔よく来たロッジ
全然変わっていなくてなつかしさでいっぱいで思わずパチリ
こちらはとても広いお庭、毎年、多くの人が訪れるそうです
こちらのガーデンもバラでいっぱいになるそうなのですが、やはりまだのようで
ほんの少しだけ咲いていました
積んできたばかりを自然に投げ入れている姿が美しい
そしてこの日、私たちは乗馬体験もしましたよ
この子は、友人が乗ったお馬、マービー
彼女は2回目で、前に来たとき、絶対次はこの子に乗ろうと決めていたそう
さすがに彼女はお馬さんとの息もぴったり、すぐに乗りこなしていたのですが、
だれかが引いてくれて歩くぐらいだろうと思っていた私は、いきなり自分で乗ることにびっくり
ちっとも思う方向に歩いてはくれず、思ったよりすごく背が高くて最初は恐々でしたが、最後にはちょっと駆け足までできて大満足
次の日の朝も、富士山にご挨拶から
宿泊先の朝は静かで、お散歩も気持ちがいい
2日目にお邪魔したお庭は山の上
もう、入り口から物語が始まるみたい
上のほうにユニコーンがいるのが見えるでしょうか?
アーティストのご主人が描かれたそう、お庭のあちらこちらにアイアンのオブジェや絵が
自然の地の利を生かしたお庭、結構急な勾配です
下から見上げると、滝が流れてくるかのようなあふれんばかりのクレマティス
きのこの陰から妖精がでてきそう
こちらは昨日と湖の反対側に位置するのでバラも少し早くて、咲いていました
こちらの影山さんはリース作家さんで、お部屋には素敵なリースが・・・
お庭で丹精込めて育てられたお花が、また、リースとなって飾られて
お花も幸せです
二日間、山のきれいな空気とたくさんのお花と本当に幸せな時間をすごして
現実の世界へと帰っていきました
それからというもの、この2日間に見たすてきなお庭を思いながら
どちらのお庭に伺っても、あと2週間もするとバラが満開なんですよ、とおっしゃった言葉が忘れられず、なんともう一度お邪魔してしまいました
ここからはちょうど、前回の2週間後
本当に、バラがちょうどよい時期で美しいのももちろんですが
その香りにうっとり
一つずつ香りが違い、心行くまで楽しませていただきました
こちらのバラは シャポー ド ナポレオン
皆さんにたくさんバラの名前を教えていただいたのですが
切り花とはまた違って難しくて、やっと覚えられたバラ
下の写真で、がくのところが三角形のナポレオンの帽子に見えるところからついた名前だそうです
この日は日帰りでしたのでここからは駆け足で
こちらは前回もお邪魔したMF ガーデン
バラもですが、2週間前とはお花の種類もすっかり変わって
どちらのお庭も前回とはまた、こんなに違う表情になることに驚かされます
私の背よりも大きいと思われるジキタリスの群生にもびっくり
こんなに大きくなるなんて知りませんでした
そして今回も山の上のお庭にもお邪魔しました
こちらでもやはりジキタリス、大きい
前回お邪魔していないたくさんのバラを育てていらっしゃるお庭にもお邪魔しました
こちらはたくさんのバラを育てていらっしゃることで有名なようなのですが
私は、たくさんの種類のクレマティスに心ひかれました
夕方、美智子さんのお庭に帰ってくると、日差しが傾き始め、
日の光で、同じお庭でもまた違って、こちらの雰囲気もとても素敵
何度もお邪魔しているうちに、なんだかただいま、と言いそうになるぐらい
落ち着いてしまって、本当に今回は贅沢な時間を過ごさせていただいたことに感謝するばかりです
帰ってきたら、ご主人が花がらつみをされた後のバラが・・・
今回、ご一緒のまみさん、ティンクチャーを作りたいのでもし捨ててしまうなら・・・
とおっしゃるともう終わりに近いものを、とたくさん切ってくださいました
そして・・・
新月が2回過ぎて、まみさんお手製のティンクチャーの出来上がり
夏の素敵な思い出・・・