昨年の春に始まった妖精たちのティーパーティーも5回目を迎えることができました
今回は、お散歩編として宇都宮で開催しました
宇都宮には、第1回妖精たちのティーパーティーにゲストスピーカーとしてお迎えし、「シシリーメアリーバーカーの妖精たち」というテーマでご講演いただいた井村君江先生が名誉館長をつとめられますうつのみや妖精ミュージアムがあります
(第1回目のティーパーティの様子はこちらから→
☆)
妖精たちのティーパーティは、花や木々など植物のお話や、植物画のこと・・・と毎回テーマを決め、お花やお庭、妖精が好きな方々にお集まりいただいてきましたが、こちらのミュージアムは、行ってみたいけれど少し遠くてなかなか一人では行けない、というお声をいただき、今回はこちらに行くことにいたしました
朝早くから遠くまでお出かけくださいました皆様ありがとうございました
残念なことに前日インフルエンザにかかってしまわれた方、足を痛めてしまわれた方、と2名の方が欠席となってしまいましたが、当日は真冬としてはぽかぽかとあたたかい日差しに恵まれた良い一日となりました
妖精ミュージアムに向かう前に、カフェギャラリー柚へ
旧い倉庫をリフォームして作られた店内は
手に取ってみたくなるすてきな陶器の選べるギャラリーと
ゆったりとくつろげるカフェの空間が広がります
まず、こちらで妖精ミュージアムに行く前に少し予習を...
妖精ミュージアムには井村先生が寄贈された妖精関連の書籍、絵画などの美術品の展示がありますが、その中のひとつにコティングリー妖精事件と関わりの深いガードナーの鞄や鞄の中から発見された貴重な資料が展示されています
1917年、コティングリーに住む二人の少女が撮ったとされる妖精の写真をめぐる大論争
夏には「100年目の真実 コティングリー妖精事件」という書籍の出版も予定されています
幸せなことに、昨年6月、井村先生とコティングリー村を訪れる機会に恵まれましたので、実際その時、コティングリーで見てきた風景、感じたことなど皆様に写真をご覧いただきながらお話させていただきました
先生がおっしゃるには、新興住宅地ができてしまって30年ほど前に訪れた時とはまったく街の様子が変わってしまった、と嘆いていらっしゃいましたが、少女がすんでいた家の裏には、今も変わらずさざめく木々に囲まれてひっそりとベックは澄んだ水を湛えていました
そこは、今歩いてきた表の通りとは別世界のよう
私が妖精を撮っているのとはまた全然違うと言われてしまうかもしれませんが、いろいろな植物が咲いているところを探しては妖精と写真を撮っている私にとっては、エルシーとフランシスが100年前、妖精の写真を撮っていたここに、今私がいると思うと、どきどきと言葉にはできない不思議な感覚でいっぱいでした
静かなベックのせせらぎにお別れを告げ、また元の新しくできた通りに戻っていくと、そんな街の通りにも、以前、妖精の街として騒がれたことが今でも住んでいらっしゃる方の心の片隅には残っているのではないかと思わせる名前が残っていました
そして、ご一緒している方の「今日は夏至の日ね!」の言葉に、そんな日だと気づいていなかった私は、すっかり嬉しくなりました
少し、行くとこの新しい通りには似つかわしくない木戸があり、そこを進むと・・・
そこには2人が写真を撮っていた橋があるではありませんか
さらに進むと積まれた石が
たどって進んでいくとカーブが続いていきます
先は丘になっていて石は見えなくなってしまいました
ずんずん丘を登っていくと
はるか彼方まで見渡せるところに出ました
そして先ほどの石がずっと先まで大きな弧を描いているのが見えたのです
写真を撮って、息をきりながら、下で待ってくださっている先生のところに戻って見ていただくと、これはケルトのストーンウォールと教えていただきました
そうです、今から向かう妖精ミュージアムで今日行われるギャラリートークのテーマは「ケルト」
ここへお話は繋げられました
先生がおっしゃるには、もっと小さな円形に石を積んだものは、祭祀のためのものでストーンサークルと呼ばれ、私たちの見たものはそれではなく、ストーンウォールで居住区域だったようです
うつのみや妖精ミュージアムでは、第1土曜日にギャラリートークが行われています
せっかく、宇都宮まで皆さんで行くのなら、と、今回はそれに合わせて日にちを決めました
ここのところ、ケルトがテーマになっていて今回が3回目ですが
先生から第1回、第2回の資料も、今日の妖精たちのティーパーティにご参加くださる皆様に差し上げてくださいと事前にいただいていたのでそちらをお渡しし、お話しているところでランチが運ばれてきました
お食事をしながら、皆様、簡単に自己紹介をしていただき交流の場をもちました
今回は、第1回目の井村先生の回にご出席くださった方も何名かいらっしゃいました
この会には、お一人でご参加される方も多いのですが、お花やお庭が好きな方が多くお話も合うのか、ここで出会った方同士、新たに仲良くなってくださる方たちがいらして、私にとってもそれがとてもうれしくご参加者に恵まれていることに感謝します
ランチのあとはいよいよ、うつのみや妖精ミュージアムへ
井村先生のギャラリートークが始まりました
今回のテーマは「ケルトの神話」でした
神話に登場する神々のお話を中心にお話は進みました
ギャラリートーク後は先生に直接質問したり、お話していただける時間も持つことができました
展示室内は写真撮影禁止の為、写真はありませんが、学芸員の髙橋様に、ご説明いただきながら見学をいたしました
私は今まで、なんども訪れていましたが、説明していただきながら見学したのは初めてで知らなかったことも教えていただき、皆様にも展示してある書籍や絵画など、細かなところまで見学していただけて良かったです
改めましてご説明していただきました髙橋様にはありがとうございました
ギャラリートーク後は時間の許す方だけ、近くの喫茶店に移って、さらに先生とお話しながらお茶をご一緒させていただきました
30年ほど前に先生の講座を受けたという方、子どものころ住んでいた地方の図書館で井村先生の本が並んでいるのを見ていたけれどまさかその何十年後かにこのように直接お話させていただくことがあるなんて、と感激されてお話されていた方、このような私たちにもざっくばらんになんでも教えてくださる先生にはいつもながら尊敬と感謝でいっぱいです
おかげさまで今回も皆様と和やかなうちに、あっという間に閉会となりました
ご参加くださいました皆様、ありがとうございました
次回、第6回の妖精たちのティーパーティは、桜の咲き誇るお庭で春の訪れと桜を愛でながら
ランチとお茶会2部構成で行ないたいと思います
こちらの桜は私たちの腰の位置ほどまで、桜の枝が降りてきて、上から桜の花を眺めるというなかなか他では見ることができない枝ぶりの桜がお庭いっぱいに広がります
その桜の下で、ブーケレッスンをした後、そのお花もいっしょに飾ってお花見をしながらお弁当をいただきたいと思います
ぜひ、カメラをお持ちの方、もちろん携帯でも今はとてもすてきな写真が撮れますので、撮影の時間も撮れたらと思います
お茶会のみもご参加いただけるよう、ケーキもご用意できたらと考えています
日時は3月28日木曜日です
近日中に詳細をご案内いたしますので、ぜひ、皆様ご予定にいれて、お日にち開けておいていただければ嬉しく存じます
何卒よろしくお願いいたします